
はじめに:リニューアル=SEOリセット、ではない
ウェブサイトのリニューアルを検討している企業担当者の中には、「デザインを変えればアクセスも増えるはず」「構成を整理すれば自然と集客につながる」と期待を寄せている方も多いのではないでしょうか。
しかし、現実には「リニューアルしたら検索順位が落ちた」「アクセス数が半減した」といった声も少なくありません。
これはSEO(検索エンジン最適化)に対する理解と対策が不十分なままリニューアルを進めてしまった結果です。
この記事では、ウェブサイトリニューアルに伴ってどのようにSEOが影響を受けるのかを解説しつつ、失敗しないための内部対策の基本をわかりやすく紹介します。
1. なぜリニューアルでSEOが崩れるのか?
ウェブサイトのリニューアルでは、以下のような変更が加わることが一般的です。
・ページのURL構造が変わる
・ディレクトリ構成が変更される
・HTMLの構造が変化する
・コンテンツの統廃合・文言変更
・デザインやCMSの全面刷新
これらの変更はGoogleの評価指標(クロール、インデックス、評価)に直結する要素ばかりです。つまり、慎重に計画・実行しなければ「検索エンジンからの評価をゼロにリセット」してしまう危険性があります。
2. リニューアルでよくあるSEO失敗例
🔻 URL変更後にリダイレクトを設定していない
旧ページから新ページへのリダイレクト(301転送)を設定しなければ、Googleは新しいページを「別物」と認識し、これまでの評価が引き継がれません。
🔻 メタ情報の一括削除・上書き
リニューアルの際に、titleタグやmeta descriptionをCMSの初期設定で上書きしてしまい、検索結果でのクリック率が大きく下がるケースがあります。
🔻 構造化データやalt属性の消失
SEOに効果的な構造化マークアップや画像のalt属性が消えてしまうことで、検索エンジンの理解が浅くなります。
3. 内部対策の基本①:URL構造の最適化とリダイレクト設定
✔ 旧URLと新URLの対応表を作る
まず、旧サイトのURL構成をすべて一覧化しましょう。新サイトのURLと1対1で対応させることで、リダイレクト漏れを防ぎます。
✔ 301リダイレクトを設定する
301リダイレクトは、旧URLが恒久的に新URLに変更されたことを検索エンジンに伝えるための重要な信号です。特にBtoBサイトでは、名刺や資料に旧URLが記載されているケースも多いため、確実に設定する必要があります。
4. 内部対策の基本②:メタ情報・見出しタグの設計見直し
✔ 各ページのtitleタグを見直す
リニューアルに合わせて、キーワードを意識したtitleタグを再設計しましょう。既存ページで流入があるキーワードをSearch Consoleで確認し、反映させるのがベストです。
✔ h1〜h3タグの構成を整理する
見出しタグの使い方を見直し、1ページ1テーマ+論理的な階層構造に整えることが、検索エンジンの理解を助けます。
✔ meta descriptionも丁寧に設計
検索結果画面に表示される説明文(meta description)は、クリック率に直結します。ページ内容を端的に表し、読者の興味を引く文章にするのがポイントです。
5. 内部対策の基本③:内部リンクとサイト構造の見直し
リニューアルでは「情報を整理してわかりやすくしたい」と思うあまり、内部リンクを削減しすぎてしまうケースもあります。
しかし、検索エンジンにとってはリンク構造が「サイト内の重要度」を判断する手がかりになるため、むしろ内部リンクは積極的に張るべきです。
🔹 内部リンク最適化のポイント:
・カテゴリーや関連記事のリンクを適切に配置
・パンくずリストを導入し、階層構造を明確化
・トップページから主要ページにアクセスしやすくする
6. 内部対策の基本④:モバイル対応と表示速度の改善
近年では、Googleがモバイル版を基準に評価するモバイルファーストインデックスを採用しています。リニューアルの際には以下をチェックしましょう。
✅ チェック項目:
・スマホでの表示崩れがないか(レスポンシブ対応)
・表示速度が遅くなっていないか(画像最適化・キャッシュ活用)
・フォントやボタンのサイズが操作しやすいか
7. リニューアル後のSEO効果を最大化する運用術
リニューアルはスタート地点にすぎません。
公開後も継続的に改善を行うことで、SEO効果を最大化できます。
🔄 運用のポイント:
・Search Consoleでエラーやインデックス状況を確認
・Googleアナリティクスで流入変化を分析
・定期的にコンテンツを追加・更新
・外部リンク(被リンク)獲得も視野に入れる
まとめ:SEOを意識したリニューアルこそ、集客力の強化につながる
ウェブサイトのリニューアルは、単なるデザイン変更ではなく、SEOを強化する絶好のチャンスでもあります。
逆に、SEOを軽視したまま進めてしまうと、これまで積み重ねてきた検索評価を失ってしまうリスクもあります。
制作会社に任せきりにせず、社内でも基本的なSEO知識を押さえた上で進めることが、リニューアル成功の鍵です。

